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ほらごらん、さみしさプレスしているよ祈るようにどこまでもピンと
九月はなにかと心落ち着かぬ月だ。
今年は秋風が吹くのもはやく、例年より季節の移り変わりを強く感じる。
かなしみがないといえばやはりそれは嘘なのだろう。
けれどそれはかなしみというよりもっと違うようなものの気がしてならない。
人はいつしか必ず死ぬようにできている、それはわたしも同じなのだから。
わたしのしあわせをあなたに伝えたい。
夜更けすぎ昨日を連れて散歩する買って帰ろうコンビニのあした
真夜中に突然コンビニに行きたくなることはないだろうか?
わたしはごく稀にだがそうした時がある。
たいていが夜更けすぎというより、朝方近くといったほうがいいだろう。
急いで欲しいものがあるわけでもない、ただなんとなく
外にでたくなり、ふらりと寄ってしまうのだ。
ごく稀にだが、そんなときが今でもあるのだ。
靴下を干そうとしたらでてきたよ柔軟剤がやさしいね、冬
冬は洗濯物の乾きが悪い。
晴れた日に朝から干してもなかなか乾かない。
でも、乾きが悪くてもやっぱり外で干したいのだ。
洗濯物が干してある家というのはそれだけで落ち着く気がする。
以前はそんなこと考えもしなかった。
面倒だとすぐに浴室乾燥かけたりしていた。
冬のまだ脆弱なお日さまで乾かされた洗濯物には
いつか春のひだまりが入っている気がする。
猫の目が微笑むような夜が来てあなたが抱いた月を見あげる
夜というのはあたたかい。
一日の疲れも嫌なことも取り除いてくれる、わたしにとっては癒しの時間だ。
以前は夜になるとマイナスなことばかり考えることもあった。
今は眠れぬ夜も、眠りたくない夜も、自然と寝てしまう夜もすべてを委ねるように
リラックスすることができる。
そんな時間がとてもいとおしい。
襟足でさくらの開花予想するマフラーはずし風邪ひく予報士
まだまだこれから雪が降ってもおかしくないというのに、
もうすでに春を待ちわびている。
格別、春が好き、寒いのは嫌いということはないのだが
まだ寒さが残る、でもそんな中でも緑の息づかいを感じる春が
とても恋しいのだ。
毎年、春はおおいぬふぐりの青い花を見つけた日から始まる。
泣きはらし睫毛にしずくつけたまま口ずさむのは勇気の歌です
こどもが風邪をひいた。
咳と熱と鼻水でとても辛そうである。
それでも遊びたいと言っては北風がびゅーびゅー吹く日に
外にでたいと言い張り親に甘えてみせる。
いつもなら怒られるが今なら怒られないのを察知しているのだろう。
抱っこをせがんでは狸寝入りをして笑わせている。
こうして少しずつ強くなっていくのだ。
いっしょに勇気の歌を歌おうじゃないか。
ゆきの日に産まれたきみが連れてきた春の野原でつぼみがひらく
あしたは姪の4才の誕生日だ。
ほんとうに、小さく小さく産まれた彼女は今もやはり小さいが
顔つきが大人びてきた。
母親と対等にけんかをし、怒られれば屁理屈をこねるまでになった。
笑顔の似合う、お日さまのようなあたたかな子に育ってほしい。
きみの手がひだまり集めとろけだすメープルシロップそのものですね
ホットケーキを久しぶりに食べた。
バターをのせシロップをかけたそれはあまく、まるでこどものような匂いがした。
なぜこどもというのはあんなにあまい匂いがするのだろう。
あまいものを食べるから?
なんと言えばいいのだろう、身体中があまくできているような気がするのだ。
それも今だけの話しなのだろう。
ほらごらん炭酸水の泡たちがからだを巡り、やがて星になる
炭酸水片手に生まれ変わる。
何度も挫折したが、決心をした。
星になるまえに、ゆっくりと細胞を、すべてを、いれかえるのだ。
ゆっくりと確実に。
寒空に手袋かたっぽ落としてる きつねの家に届けてきます
手袋が欲しいと思っているがなかなか気にいたものに出会えず
がっかりしながらも、どこかでほっとしている。
本当に気にいったものとの出会いは運命だと思う。
だからひとたび気にいってしまえば、高かろうがなんだろうが買いたい衝動を
抑えることができなくなるのではないかと。
反対にどんなに気にいってもあきらめざるえないのも、また運命。
今使っている手袋に穴でもあいたら本気で探す旅にでよう。
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