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この本の25頁に隠れてた痩せた横顔しじまになぞる
秋の夜長に子猫を膝に乗せながら本を読む。
繰り返し読む本は懐かしく、昔を思いださせる。
子猫のごつごつした背骨も懐かしい人を彷彿とさせる。
黒革の表紙を開けばあなたはそこにいる。
やさしい時を張り巡らせて柔らかな毛布の中と
子猫の温かさに胸が痛む。
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