もっと読む
家のない星が流れてゆくところ 夢みる人のぬくもりのなか
星のない夜に星たち数えます 流れる星を貼りつけながら
ねむれずに消炭色にそまるきみ 金平糖をだきしめながら
手のひらのラムネをなげて星つくる それが宇宙のはじまりでした
かなしみの夜を蹴飛ばしシーソーする あなたでなけりゃ嫌だと泣いた
キラキラと瞬くことが仕事です 三日月の右やや斜めした
猫のびるまろやかな午後とろけだし あくびで目尻になみだをためた
ため息の踏み切り渡った向こうがわ夕日に染まるひぐらしの声
約束の賞味期限が切れるのは あのお日さまが墜ちてきたとき
たそがれを薄く流してくるりと巻いてフライパンな夜がはじまる
最近のコメント