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2013年11月17日 (日)

無色な

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   木枯らしがいろどり集めさらいます頬を伝うは無色な涙

                                                                   

                                                                

些細な出来事がわたしのこころを揺さぶった。

それは幼子の言動だった。

なにが彼女をそうさせたのかはわからない。

彼女自身にもわからないだろう。

けれど激しく強く、狂おしいほどに求められ、わたしは動揺した。

「こどもの言うことだから」とは決して思わない。

あんなに真っ直ぐに、声高らかにひとを求めることができるのは

たしかに幼いこどもの特権かもしれないが。

こころに秘めるぶんには大人だってひとを真っ直ぐに恋うてもいいはずだ。

情熱というものがわたしのなかにまだ燻っているだろうか。

2013年11月11日 (月)

するり

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 すりぬける閉じた指先そのすきま大切なものさらさらと逝く

 

 

相手を思い考え行動しても、それらが裏目にでてしまうことがある。

心配する気持ちも行きすぎれば相手の負担になるのだ。

なにも心配されないのは寂しい、心配されすぎるのは迷惑とは

なんともわがままな話しではないか。

そして「見守る」ことのなんと難しいことか。

なにもせず相手が本当に困り助けを求めてくるまで、知らぬふりをする。

それこそが相手を思いやるということなのかもしれない。

 

2013年11月 5日 (火)

アイスクリーム

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ぐしゃぐしゃに丸めたあすを捨てないで溶けないきみのアイスクリーム

                               


                                                            

希望を見失うときがある。

もうダメだと絶望してみたりもするが、なにも変わらない。

結局はじぶんでどうにかして切り抜けるしかないのだ。

それに簡単にひとは絶望もできないし、そんな気持ちも続かない。

これはわたしが健康だからそう感じるのだろう。

世の中にはいろいろな悩みや苦しみを抱えこうした苦しみを

何度も味わったひともいるはずだ。

わたしは絶望したことがない、結局はそういうことなのだと思う。

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